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リスキリングしてMBAを取りました! その1 動機編
はじめに
紙面や雑誌、テレビではリスキリングやアップスキルなど、社会人の学び直しに関するトピックを目にすることが多くなりました。それは非常に良い傾向だと思います。
社会人経験30年以上の私が、2年間大学で情報マネジメントを学び、その後さらに2年間、横浜国立大学大学院で学び、2024年3月に経営学修士 (MBA) の学位を取得することができました。そのあたりの経緯を何回かに分けて書いていこうと思います。
世の中が学び直しを奨励しているからこそ、私も大学・大学院で勉強したと思われるのは少し悔しいですが (笑) 、今回のブログでは、どうして大学院に進もうと決めたのかを皆様に伝えていきます。
理由1 インプットを増やす
学ぼうと思ったきっかけはいくつかあります。まず、私たちの会社では、研修・ワークショップ・コーチングを通して人材育成のお手伝いをしています。そのような活動の中で、提案したり教えたりといったアウトプットは多いのですが、私自身のインプットの機会が少ないのが現実です。
私は、焦燥感や空っぽになっていく感覚がありました。常に、組織の戦略を実行する人事の方々は知識の研鑽 (けんさん) に努めています。私もインプットを増やして、もっと役に立つ人材にならなければならないと思いました。
人は自分の中にあるものしか語ることはできません。表面上だけの付け焼き刃で身につけたものは、すぐにメッキが剥がれます。自らの刃を研ぐためには数年間集中して、深く勉強したいと思ったのが1つめの理由です。空の器を目一杯満たしたいという思いが強かったことを思い出します。
理由2 学ぶことは楽しい
2つ目のきっかけは、学ぶことの楽しさを知ったからです。学生時代の私は、どれだけサボって効率的に良い成績を取ることばかりを考えていました。勉強よりも遊びやスポーツに熱中していました。
そのような私の遺伝子を受け継いでいるはずの長男が、高校受験の時から急に机に向かう時間が長くなり、勉強するようになりました。大学生になると、一層その傾向が強まり、むしろ私には長男が楽しんでいるようにも見えました。
ある日、「勉強し過ぎると頭がおかしくなるぞ!」と長男に声をかけると、「勉強するといろいろなことに興味が湧いてきて、もっと知りたくなるよ。父さんも勉強するといいよ」と勧められてしまいました。
とても素直な私は「へぇー、そうなんだ。やってみようかな」と思い、歴史、宗教、哲学、物理学、経営などさまざまな本をむさぼるように読むようになりました。学生時代は勉強することをあれだけ毛嫌いしていた私が、少しずつ変わってきました。
自分の内側から学びたいという強い好奇心がほとばしるように湧いてきました。それは誰にも止められません。どうせなら、ビジネスの世界とアカデミアの世界をつなぐブリッジになりたいという生意気な野望を抱き、MBAに挑戦することにしました。
理由3 自分自身の変化と成長
3つ目の理由は、自分の変化を見てみたいという気持ちです。大学院に入学する前から、ゼミの次年度の研究テーマが2つ公表されていました。そのうちの一つはD&I(ダイバーシティ&インクルージョン)と組織行動に関するものでした。
私の仕事にも役立つと考えたのはもちろんですが、どちらかというと古い典型的な日本人だと自認している私がD&Iや組織行動を学ぶことで、どれだけ成長し変わることができるかを見てみたい、自分自身を実験してみたいという理由が大きかったです。
数あるビジネススクールの中で、横浜国立大学大学院に合格、入学して、専門的に学びたいという思いが強まりました。入学試験の数カ月前から関連する書籍や論文を読み漁り、試験に臨みました。大学院で学ぶことによって自分がどのように変化していったかについては、このブログで書いていこうと思います。
本当のところは?
以上が大学院に進もうと決心した理由です。改めて気付いた共通点があります。それは、他者からの働きかけや外部からのプレッシャーで学びを始めたのではないということです。人から強制されたり命令されたりして始めたものは、たかが知れています。
むしろ、私の場合は、自分の抑えきれない好奇心から全てが始まり、結果的に学びを楽しみ、継続し、MBAまで取得できたのではないかと考えます。そうでなければ、きっと嫌々苦しんで勉強し、他人のせいにして途中で挫折していたかもしれません。
結局は、自分起点で始め、自分の責任において行動しなければ、何事も達成できなかったのではないかと思います。偉そうなことを書いていますが、人から言われてやることが大嫌いな天邪鬼 (あまのじゃく) だけかもしれませんね。(笑)
大学院で学んだことについては、今後のブログで書いていこうと思います。
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