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エンゲージメント・エンパワーメント・心理的安全性を高めるキラーワード 助けて (Help me) !

エンゲージメント・エンパワーメント・心理的安全性を高めるキラーワード 助けて (Help me) !

お客様からの代表的なご相談リスト

クインテグラルは、研修やコーチングその他の方法を用いて、お客様の課題を解決するために存在します。日頃から以下のようなご相談を伺います。

  • 新しくチームをマネジメントすることになったので、マネジメントを学びたい
  • ハイブリッドの働き方が定着したが、社員間のコミュニケーションがうまくとれない
  • 傾聴することができるようになったが、メンバーにフィードバックができない
  • 受け身の社員ばかりがいるので、自律的な社員を育てたい
  • メンバー同士に世代間ギャップがあり、相互でいがみ合っているのでどうにかしたい
  • メンバーを導くための戦略的な思考と戦略を伝える方法を学びたい
  • 1on1ミーティングについて学びたい
  • グローバルに活躍できる人材を育てたい
  • 中堅メンバーにもリーダーシップを身につけてほしい
  • 論理的なコミュケーションスキルやプレゼンテーションを学ばせたい
  • あらゆるハラスメントをなくしていきたい
  • 職場で起きるコンフリクト (対立) を上手にマネジメントできるスキルを学びたい
  • 心理的安全性のある職場を作っていきたい

私は、クインテグラルに入社して10年以上たちます。私が受ける相談は主に上記に集約されます。モレ・ダブりはあるかもしれませんが、ご相談ごとは上記のどれかに当てはまります。皆さまは、ある共通点にお気づきでしょうか。一言で申し上げると、全て「対人関係」によるものです。相手がいなければ、決して発生しないことばかりです。

相手がいなければ、チームビルディングもマネジメントも必要ありません。相手がいなければ、コンフリクトやハラスメントも発生しませんし、リーダーシップを発揮する必要もありません。また、より良いコミュケーションを心掛ける必要もありませんし、心理的安全性なんて不要です。精神科医アルフレッド・アドラーが「人間の悩みは、全て対人関係の悩みである」といった通りだと日々実感しています。きっと皆さまも同感されると思います。

これから述べることは研修の材料にもならないことです。しかし、私が個人的に大切に思っていることをお伝えします。

One Body but Many Parts (体は一つでも、部品はたくさんある)

人間の体は一つです。しかし多くの器官から成り立っています。体全体が目であったら、どこで聞くのでしょう。体全体が耳だったら、どこで話すのでしょうか。ある器官を不要だとしても、そういうわけにはいきません。

また、比較的弱いとされている器官が、かえってなくてはならないものなのです。小指が痛んでいると、物を十分に握れなくなるようにです。体の一部がけがをしたり、病気をしたりすると、体全部が苦しむこともあります。自動車の場合、ネジが1個ないまま走っていたら、すぐに壊れることでしょう。

私がお伝えしたいことは、私たち一人一人は体の器官のように、皆が依存しあっているのではないかということです。私たちは会社、組織、職場という体に属し、一人一人が大切な器官です。誰一人として不要な人は存在せず、皆が尊重すべき存在です。

依存することの大切さ

人に依存することを恥ずかしがる人がいます。自己肯定感の低い人は何でも自分でやろうとして、頑張り過ぎる傾向があります。その内にストレスがたまり、メンタルに支障をきたし、健康まで害するかもしれません。挙げ句の果てには、遅きに失した事態に陥ってしまう可能性もあります。

反対に自分に素直な人や、自己肯定感の高い人は自らの弱さを隠すことはしません。人に依存することを恥としません。そのような人は困ったときに、「助けて (Help me) 」と言うことができます。そういう人には、どこからか助け手が現れます。人から助けてもらった人は、今度は自分が人を助ける立場になるでしょう。

私たちは依存し合っているからこそ、動くことができ、働くことができ、仕事ができるのではないでしょうか。誰でも助けてもらえれば、嬉しいですし、助けてくれた人に感謝します。この人がいてくれたからこそ、自分は生かされて、仕事ができると思えるでしょう。そこには幸福な空気が流れ、ポジティブなエネルギーが起きるのではないでしょうか。

Self Interest vs. Social Interest

自分自身にしか興味や関心がない (Self Interest) 人は精神的に幼稚です。「私の歌声を聞いて!」と合唱で一人だけ大きな声で歌っていたら、ハーモニーを壊します。承認欲求が強すぎると周りは疲れてしまいます。

しかし、精神的に大人になると、相手に対しての興味や関心 (Social Interest) が強くなり、アドラーがいう共同体感覚を持つことができるようになります。「私もここにいて良いんだ」、そして「あなたもここにいて良いんだよ」と思えます。

今日お伝えしたことが、昨今バズワードにもなっているエンゲージメント、エンパワーメント、心理的安全性などを高めるのに役立てれば本望です。もしかすると冒頭で列挙したような課題を解決することができ、研修が不要になるかもしれません。(弊社の経営陣に怒られてしまいそうですね)

私たちは「助けて (Help me) 」ともっと素直に言っても良いのかもしれません。

 

本ブログでご紹介した内容の詳細は、以下までお問い合わせください。
お問い合わせ:https://www.quintegral.co.jp/contact/

 

筆者紹介

未来への道標 A guide to future

新里 幹彦(Mikihiko NISSATO)
クインテグラル株式会社

長年、日系・外資系企業でのマネージャーとして活躍。2013年よりクインテグラルで、日本国内の内資・外資系の企業の経営陣や幹部、次世代リーダーの方々を対象に、リーダーシップの強化、マネジメントスキルの向上、グローバルコミュニケーションの強化など、人事コンサルタントとして様々な課題に取り組んでいる。最近では、これらの経験を活かし、トレーナーとしても活動を開始。

 


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