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Chat GPTが企業のマネージャーの仕事を変える
現代のテクノロジーの進歩は、私たちの働き方に大きな影響を与えています。その中でも、人工知能 (AI) の進化は特筆すべきものであり、Chat GPTのような大規模な自然言語処理モデルは、ビジネス界においても革新的な変化をもたらしています。今回のブログでは、Chat GPTが会社のマネージャーの働き方に与える影響について探究していきます。
AMAのマネジメント研修では、マネージャーの主な役割を次のように定義しています。
- 目標設定
- チームのモチベーション管理
- 部下の育成 (フィードバック、コーチング)
- パフォーマンス管理
- デリゲーション (権限移譲)
もし、自社専用にカスタマイズされたChat GPTが活用できるならば、マネージャーの役割にどのような影響が出るのか、またその可能性を考えてみました。
目標設定
過去の実績や自社の情報、会社の戦略、チーム目標、部下の経験などをChat GPTに入力し、具体的な目標を出力してくれたとしたら、目標のたたき台にはなると思われます。マネージャーには、その目標が適切なのかどうかを判断するための観点が必要です。
チームのモチベーション管理
メールの内容・数・タイミング、オンラインミーティングで話した内容など、チームメンバーの活動が全てChat GPTに入力ができ、モチベーションに関するパラメーターを設定することができるとしたら、メンバー個々のモチベーションが高い時、低い時を教えてくれる可能性があります。マネージャーは、チームメンバーに状況確認し、モチベーションを高めるための関わりを行うことにフォーカスできます。
部下の育成 (フィードバック、コーチング)
部下の育成も、モチベーションと似ていて、ある一定の情報をChat GPTに入力できれば、チームメンバーの強み弱み、強化すべき能力を特定するヒントをもらえるでしょう。マネージャーは、部下にフィードバックやコーチングをとおして能力を強化するための関わりに専念できます。
パフォーマンス管理とデリゲーション
パフォーマンス管理やデリゲーションに関しても、他と同じようにある一定の情報をChat GPTに入力できれば、やはり、マネージャーは、Chat GPTが出力した情報に基づき判断し、チームメンバーへ介入できるようになると思われます。
ここまでは、チームメンバーが人間という前提でマネージャーへの影響を考えてきました。しかし、チームメンバーが人間ではなく、Chat GPTのようなAIや高度に自動化されたシステムに変わったとしたらどうでしょうか。目標設定やパフォーマンス管理の側面では、数値目標を設定するだけになるかもしれません。モチベーションや育成という観点では、電源の共有や新しい情報の入力がそれに該当するかもしれません。デリゲーションに関しては、実行してほしい業務をおこなえるシステムを考え、AIに作成してもらうようになるかもしれません。
もしこのような状況が現実になると、会社という概念がなくなり、個人事業主がさまざまなシステムを活用 しサービスや商品を提供できるようになるかもしれません。すでにPerson to Consumer (P2C, 個人から消費者へ) などのようなビジネスモデルも増えてきています。今後はさらにPerson to Consumerの分野が広がる可能性があるかもしれません。
本ブログでご紹介した内容の詳細は、こちらよりお問い合わせください。
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