BLOG

HOME > BLOG > アメリカ見聞録　物価は高いのか、大谷翔平選手はホームランを打ったのか？

アメリカ見聞録　物価は高いのか、大谷翔平選手はホームランを打ったのか？

先月夏休みをいただき、家族でアメリカ・アナハイムに行ってきました。目的は、もちろんMLBロサンゼルス・エンゼルスの試合観戦とカリフォルニアディズニーランド観光です。コロナ禍で行っていなかったので、約4年振りの海外です。アメリカ本土には、過去に何度か行っていますが、プライベートでは初めてです。

タクシー、ライドシェア専用の乗り場　LAX-it

ロサンゼルス空港からの移動は、ライドシェアのUberを使いました。ターミナルを出ると「LAX-it」と書かれたシャトルバスが、タクシーやライドシェア専用の乗り場まで連れて行ってくれます。もの凄く広いスペースで、ライドシェアが主流になっているのを感じました。

Uberは稼げる？

ロサンゼルスからアナハイムのホテルまで約1時間の乗車で約100ドル (チップは別) でした。運転手のJackさんは両親が中国から移民で、ロサンゼルス育ちの60歳。数年前に経営していたフォトスタジオを売り、今はUberやLyftでライドシェアの運転手をしているとのこと。おしゃべり好きで、道中ほぼしゃべっていました。おかげで面白い話も聞けました。

乗った車は、TeslaのModel Y (SUV) です。米国でもガソリン価格が上がっているため、電気自動車にすることで燃料代は約半分程に抑えられているとのことです。1ガロン約5.8ドル、1リットルにすると約210円 (以下、1ドル=145円換算) です。車体のメンテナンスも、ガソリン車に比べ大幅に抑えられているようです。

Uberの運転手を週6日ほどやって、年間の売上は約15万ドル、車のローン残、燃料代などの経費をひくと残るのは大体7万ドル (約1,000万円) と言っていました。皆がこのくらい稼いでいる訳ではないでしょうが、やり方によってはだいぶ稼げるのだなと感じました。ただし、物価もそれなりに高いはずなので、日本の感覚の1,000万円とは大きく異なるでしょう。

Uberの進化

Uberは、4～5年前の記憶では、配車時に選べる車種 (クラス) がそれほど多くなかったと思います。今回使ってみると、Uberの種類：X (普通) 　XL (6名まで乗車可能) 　Green (電気自動車) 　Comfort (ゆったりサイズ、比較的新しい車) 　Black (高級車、有資格者が運転) とさまざまあり、人数や用途によって選ぶことができるようになっていました。
参考：https://www.uber.com/jp/ja/ride/ride-options/

Jackさんによると、Uber Blackの場合、ロサンゼルス空港ターミナルの車寄せまで迎えに来てくれるとのことです (他のクラスでは不可) 。また、配車確定後、車内の空調の好みや会話を楽しみたいか否かをオプションとして選択できるようにもなっていました。

現地ではレンタカーを使用せず、基本的にはUberで移動していたので何度も使いました。もっともエコノミーなクラスのXは、車の乗り心地では差別化しにくいからか、ほとんどの運転手が愛想よく、無料のペットボトルの水とお菓子を用意してくれていました。乗車後、良い評価をもらえないと星が減り配車につながらない上、チップも望めないからと思います。良い競争原理が働いているなと感心しました。

エンゼルススタジアムのビールと夢の国への入場料

今回の旅行では、2回程エンゼルスの試合を観戦することができました。野球を見ながら飲むビールは格別なのですが、そのお値段もなかなかなものでした。大きな缶 (24oz＝約700ml) で16ドル (2,320円) です。スタジアムの中だといろいろと高くなるのは世の常ですが、2千円越えはインパクトありますね。ただ、東京ドームの生ビールの価格が350mlで900円なので、同じ分量で比べるとそこまでの差はありません。

カリフォルニアディズニーは、世界初のディズニーランドです。私は、人混みや行列に並ぶのが苦手なこともあり、東京ディズニーランドにもあまり行きません。本場のディズニーランドに訪問する機会はもうないかもしれないので、意を決して行ってきました。ディズニーランド・パークとディズニー・カリフォルニア・アドベンチャー・パークの両方に入れる1日券が1名分約240ドル (34,800円) でした。

さまざまな「価格」を見てみましたが、改めて為替の影響の大きさに気付かされます。2021年には1ドル約103円の時もあったので、それに比べると40%程も円安に振れています。単純な比較はできませんが、仮に1ドルが103円だったとすると、スタジアムのビール価格16ドル (1,648円) は、アメリカの方が安い計算になります。

大谷翔平選手はホームランを打ったのか？

エンゼルスの試合観戦は、当初予定だった日が悪天候のため難しい可能性がありました。そのため急きょ、到着日のナイターを観戦することにしました。そして、なんとその試合で大谷翔平選手の満塁ホームランを生で見ることができました。

今回の家族での旅行は、費用には4～5年前に比べると円安の影響もあり、お財布へのインパクトがなかなかのものでした。ただ、家族で今まで行ったことのない土地を訪れて、新しい体験をする、良い思い出を作るという目的は十分に果たすことができました。機会があれば、新しい体験を求めて海外にも行きたいですが、円がもう少し強かったらと思う今日この頃です。

本ブログでご紹介した内容の詳細は、こちらよりお問い合わせください。

筆者紹介

大谷　有三（Yuzo Otani）
クインテグラル株式会社　代表取締役
2009年、IT・ビジネス分野の人材育成を専業とするグローバルナレッジネットワーク社（現　トレノケート）に営業として入社。日本及びアジア地域の営業、事業開発にかかわる。
2021年、トレノケートグループのクインテグラル株式会社　取締役就任。日本及びアジア地域の事業統括、開発に幅広く取り組んでいる。