BLOG

よりシンプルに生きる

よりシンプルに生きる

はじめに

あなたは何のために仕事をしているのですか。
何のために今の組織に存在するのですか。
何を成し遂げたいのですか。
あなたの目標は何ですか。
このような類の質問を問われたことはきっと誰でもあることでしょう。もしくは人から問われたことがなかったとしても、自分自身に問い掛けたことくらいはあるのではないでしょうか。

マネジメントやリーダーシップの研修では、必ずと言っていいほどミッション、ビジョン、バリューについて学びます。いわゆる、王道のコンテンツです。企業理念、経営理念、行動指針・価値観などともいわれます。

存在意義や価値観を明文化することで、経営陣・役員から従業員まで共通認識をつくることができます。そして、ブレない経営判断、目標設定、方針策定が可能になります。同じ企業風土・企業文化を共有することで、従業員のエンゲージメントが高まり、組織の一体感を醸成することも期待できます。

今回のブログは少し違った観点から、「何のために」ということを考察していきたいと思います。

大谷選手の悩みと大活躍

野球好きの私は、エンゼルスの大谷翔平選手の活躍が頼もしくて仕方がありません。特に7月の活躍はアメイジングの一言です。1日に2試合、つまりダブルヘッダーの日がありました。1試合目は先発ピッチャーで出場し、完封 (相手を0点に抑えること) 勝利投手になりました。1時間後の2試合目は何と2本のホームランを打ち、勝利に貢献しました。日本以上にアメリカでは大きなニュースとして取り上げられたそうです。その日まで、大谷選手は少し調子を落としており、もんもんとしていましたが、突然変貌しました。その理由を「すっきりしたから」と答えました。

その大活躍の日まで、大谷選手は他のチームにトレードに出される可能性が高いといわれていました。オーナー、ジェネラルマネジャーも大谷放出のことをとても悩んだそうです。もちろん、監督や他のチームメンバーも同様に混乱していたことでしょう。当の大谷選手本人は「考えないようにしている」と言っていたことにも表れているように、どうしても心が乱されてしまうから、意識的に考えないようにと努力をしていた様子が伺えます。

結果的に大谷選手はトレードされることはなく、少なくとも今シーズンはエンゼルスと運命を共にし、プレーオフ進出を目指すことが決まりました。その翌日に、大谷選手は完封勝利と2本のホームランとこれまでの混乱と不安を吹き飛ばすような大活躍を見せたのでした。

DestinyとDestination

英語のDestinyは運命、宿命、天命と訳されます。類義語のDestinationは行き先、旅先、目的地、目指すところと訳されます。誰もが何のためにやっているのかを知り、どこに向かっているのかを知ることで、大谷選手のような「すっきりしたから」という心情を持ち、活躍することができるのではないでしょうか。

日本では新卒社員の3割が3年以内に退職し、転職していくそうです。良い経験、転機を迎えられれば良いのですが、再就職期間中に引きこもりになってしまい、何年も何十年も部屋から出られなくなってしまう人が多いと聞きます。また、転職しなくても、何年も何十年も我慢して、耐えて、働き続ける人も多いのではないでしょうか。私はそのような人を何人も見てきました。自分のDestinyとDestinationを知らないと自分自身を不幸にしてしまいます。言わずもがな、知り得た方が良いに決まっています。

ボクサーやランナーのように

ボクサーはむやみやたらに空を切るようなパンチは打ちません。対戦相手目掛けて、渾身のパンチを放ちます。マラソンランナーや短距離ランナーもフラフラと走りません。ゴールという目標を目指して、一心に誰よりも速く走り切ろうとします。

われわれビジネスパーソンも自らのDestinyを知り、Destinationを知ることができれば良いのですが、前述の引きこもりになってしまった人のように、何のために仕事し、どこに向かっているのかが分からない、模索している人も多いのも事実でしょう。そのような時にこそ、自分で自分のDestinyとDestinationを決めてしまえば良いのではないでしょうか。四の五の言わず、いったん決めてしまえば、きっとすっきりとし、迷いがなくなり、大谷選手のように全身全霊を掛けられます。

あるいは、組織のミッション・ビジョン、バリューを自分のものにしてしまう。できない場合は、自分の走るべき道のりとして覚悟を決める。それでも難しい場合は修正すれば良いのではないでしょうか。

私の人生は私のものであり、あなたの人生もあなたのものです。せっかくの人生なのですから、他人に主導権を取らせるのではなく、自分で自分のDestinyとDestinationを決めるべきです。そうすれば、後悔などは決してしないでしょう。

Simpler is better

私もかつては頻繁に悩みましたが、難しく考え過ぎずに、シンプルに考えるようになりました。悩みや心配事の9割以上は妄想で、ほとんどのことが起きません。そんなことを考える時間がもったいないと思えるようになりました。よりシンプルに生きたいと思います。

最近の私はSimpler is betterを実践したいと励んでいるこの頃です。皆様も大谷選手のように自分自身の人生劇場で共に大活躍して参りましょう!

 

本ブログでご紹介した内容の詳細は、以下までお問い合わせください。
お問い合わせ:https://www.quintegral.co.jp/contact/

筆者紹介

未来への道標 A guide to future

新里 幹彦(Mikihiko NISSATO)
クインテグラル株式会社

長年、日系・外資系企業でのマネージャーとして活躍。2013年よりクインテグラルで、日本国内の内資・外資系の企業の経営陣や幹部、次世代リーダーの方々を対象に、リーダーシップの強化、マネジメントスキルの向上、グローバルコミュニケーションの強化など、人事コンサルタントとして様々な課題に取り組んでいる。最近では、これらの経験を活かし、トレーナーとしても活動を開始。


全プログラム オンライン対応

クインテグラルでは、豊富な研修プログラムを数多くご用意しております。ビジネス経験豊かな講師のもと、みなさまのビジネスを更に加速させるお手伝いをいたします。すべてオンラインでの対応も可能なため、環境に応じた実施方法をご選択いただけます。

プログラムラインナップはこちら

研修事例

・株式会社クラレ 様
クラレDNAを継承するグローバルリーダーの育成

・中外製薬株式会社 様
2009年より連続採用、延べ1,000人以上が受けた新任マネジャー研修

・サンワテクノス株式会社 様
企業理念を体現するグローバルリーダーをオンラインで育成 ~海外ビジネス拡大を目指して~

・横河電機株式会社 様
女性活躍推進で、目指すは風土改革

その他の研修事例はこちら

お問い合わせ・資料請求はこちら

月曜日 ~ 金曜日 9:00~17:30

休業日:土曜日・日曜日、 国民の祝日、年末年始休日 (12/29~1/4)