オンラインプレゼンのコツ

　クインテグラルの研修コース「オンラインビジネスプレゼンテーションスキル」の講師でもあり、コース開発者でもある上田 禎氏に、オンラインプレゼンにおける課題やコツを聞きました。

オンラインプレゼンは退屈
オンラインプレゼンの難しさは、どこにありますか。
　本来、プレゼンは、「情報のプレゼントを聞き手に受け取ってもらうこと」です。しかし、多くの人は画面を共有して説明することに終始しがちです。つまり、聞き手はプレゼントを受け取っていません。

　対面のプレゼンとオンラインプレゼンとの違いは、何でしょうか。対面では、スライド、プレゼンター、配布資料、聴衆など刺激が豊富です。例えば、プレゼンを聞いている人はスライドを読み終えると、プレゼンターを見たり、手元資料を見たり、周囲の様子や会場を観察したりなどプレゼンを聞きながら、いろいろな刺激を受けています。一方、オンランでは、画面と音声のみとなり、刺激が希薄です。情報量や動きが少ないため、オンラインプレゼンは退屈になります。聞いているだけなので、すぐに疲れてきますね。

YouTuberを参考に
「オンラインビジネスプレゼンテーションスキル」コースを開発する際に、参考にされたのは何ですか。
　コースを開発する際に参考になったのは、YouTuberです。仕事のプレゼンであれば、ある程度、聞き手は聞こうと臨みますが、YouTubeの視聴者は、面白くなかったらすぐに止めてしまいます。聞く強制力がないがゆえに、最後まで引き付けるいろいろな工夫がなされています。動画は長くても10分くらい、オープニングで視聴者の知りたいことをまずは伝えて喚起し、そして最後まで視聴を促すといったことが挙げられます。

オンラインプレゼンのコツ
どうすればオンラインプレゼンをする際に、聞き手が退屈せずに聞いてもらえますか。
　一番におすすめすることは、「オンラインビジネスプレゼンテーションスキル」コースを受講していただくことです。(笑) このコースの中で、たくさんのコツをお伝えしています。その中から、いくつかを紹介しますね。

話すスピードは、1.2倍速に
　対面のプレゼンでは、「いつもよりゆっくりと話しましょう」と伝えていますが、オンラインで、それをするとまったりとした感じになって聞き手の集中が続きません。いつもの1.2倍速で、テンポ良く話すことがポイントです。

スライドの中にプレゼンターを表示
　オンラインでは、刺激が少ないとお話ししましたね。これを解消する方法として、スライドの中にプレゼンターを表示させることです。対面と同様に聞き手は、スライドとプレゼンターを同時に見ることができます。研修の中では、代表的なオンライン会議ツール (Zoom, Teams, Webex) での使い方を紹介しています。

投票機能やチャットで双方向に
　対面と比較すると、オンラインでは1方向になりがちです。YouTubeなどの1方向のコンテンツでは、視聴者の集中力は3分程度しか持たないといわれています。そこで、投票機能を活用して参加型にするのが効果的です。また、「質問があれば、いつでもチャットに書いてください」と伝えておけば、プレゼン中でも質問を受け付けることができます。

最後に
本コースにご関心がある方へメッセージをお願いします。
　コロナ禍となり、2020年からリモートワークが当たり前の世の中になりました。商談を含めたプレゼンテーションもオンラインが主流です。そこで、多くのお客様から、オンラインでの効果的なプレゼン方法を知りたいという声をいただきました。「オンラインビジネスプレゼンテーションスキル」コースは、プレゼンの基礎を知っている方向けに開発しました。オンラインならではのコツを1日間で凝縮して学ぶことができます。

関連コース
・オンラインビジネスプレゼンテーションスキル
・リモートワークで差をつける！ ～コミュニケーションのマインド、スキル、テクニック～

全プログラム オンライン対応

クインテグラルでは、豊富なプログラムを数多くご用意しております。ビジネス経験豊かな講師のもと、みなさまのビジネスを更に加速させるお手伝いをいたします。すべてオンラインでの対応も可能なため、環境に応じた実施方法をご選択いただけます。

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