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全人力を鍛えるリベラルアーツ

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あるオンラインミーティングにて
コロナ禍ではリモートワークする人が増え、会議もオンライン化し、ツールやテクノロジーの進化は日進月歩ですね。先日、仕事とは関係ないオンラインミーティングに出席しました。100名以上が集まる国際的なイベントで、これからのポストコロナの社会で必要だと思われるビジネス、文化について話されました。気付いたことは、余程奇抜なアイデアやキラリと輝くプレゼンテーションでない限り、殆どの人の存在自体が埋もれてしまうように思いました。実際、そのミーティングで10人くらいの人が話しましたが、9人は直ぐに忘れてしまい、ましてやオンラインミーティングですから、顔などは全く記憶に残っていません。唯一、私の記憶に残っている方はリベラルアーツについて語って下さいました。

リベラルアーツとは
リベラルアーツ (Liberal Arts) は日本語で「教養」と訳されますが、少しニュアンスが違います。また日本の大学2年までの教養学部も、正しくはリベラルアーツとは区別すべきです。リベラルアーツの起源は、古代ギリシャの教育原理である「自由な人間になるための全人力的技芸アルテス・リベラレス (Artes Liberales) の習得」にあります。「全人力」とは、英語の「the whole person education (全人教育) 」からきた言葉です。ひとりの人間として生きていくために必要な知性、特性、感性を総合した力です。自分の意志で自由に生きていくためには、身につけるべき技芸が7つあり (自由七科) 、当時は天文学、算術、音楽、幾何学、文法学、論理学、修辞学を学びました。その流れを受け、今の時代では自然科学、人文科学、社会科学を学ぶ教育としてリベラルアーツが理解されています。

米国や英国では医師になる場合、4年間はリベラルアーツだけを学び、卒業後にメディカルスクールに通う人が多いです。弁護士も同じく、4年後にロースクールに通います。専門知識を習得する前に、最初の4年間は全人力を磨くために費やされ、倫理観、問題解決力、相手のことを理解するコミュニケーションを学び、知識だけの専門家にならないようにします。そして、専門知識は、ひとりの人間としての基礎があってこそ、正しく使いこなせるものという考えがあるのではないでしょうか。米国でリベラルアーツカレッジとして有名なところは、アマーストカレッジ、リードカレッジ、ハミルトンカレッジ、コネチカットカレッジ、ベイツカレッジなどで、全寮制が多いのが特徴です。日本ですと、国際基督教大学 (ICU) 、国際教養大学 (AIU) 、立命館アジア太平洋大学、桜美林大学が米英に倣って取り組んでいます。

ビジネスとリベラルアーツ
ビジネスの世界で生きる私たちは人と接し、人を相手にします。私たちにとって、このリベラルアーツは必須の力であり技でもあります。自分の意見を伝えるだけではなく、相手の考えを理解し尊重し、双方向にやりとりするのがコミュニケーションです。そのための思考法、考え方や実践力を鍛えるのがリベラルアーツです。リカレント教育という言葉が使われて久しいですが、働きながら大学に戻ってやり直すこともひとつの方法です。勿論、今置かれている立場でリベラルアーツを身につけることも十分可能です。会社が提供してくれる研修に積極的に参加するのも賢いやり方です。今の時代は便利になりましたので、リモート環境を活かして、さまざまなオンライン教育やセミナーを受講することも有益です。是非ご自身の「刃」を研ぎ続けることをお勧めします。

前述したイベントのスピーカー10人中9人の共通する特徴は、自分自身を盛っている印象を私は感じました。他の人はそう受け取らなかったかも知れませんが、素のままというよりも、話す内容や話し方に演技性が見られ、もっと普通にその人らしく語れば良いのにと思いました。私も同じようになってしまうことがあるので、注意しないといけないと自戒しました。反対に記憶に残っているお一人からは、溢れ出るような知性があるにも関わらず、謙虚に、飾らずに淡々とお話しされていたのが印象的でした。静かな語り口調でも、内に秘めた熱いメッセージが私の心に沁み渡りました。私も学んだ知識や知恵が、他の人の徳を高めるものに変えることができるようになりたいと思わされました。年齢を重ねたとしても、ポジションが上がったとしても、いつまでも学ぶべきことは多いです。「宮本武蔵」を書いた作家の吉川英治氏が言われたように「我以外皆我師也 (我以外、皆、我が師なり) 」なのかも知れませんね。

最後に
「学べば学ぶほど、自分がどれだけ無知であるか思い知らされる。自分の無知に気づけば気づくほど、より一層学びたくなる。」

~アルベルト・アインシュタイン~

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お問い合わせ:https://www.quintegral.co.jp/contact/

 

筆者紹介

未来への道標 A guide to future

新里 幹彦(ニッサト ミキヒコ)
クインテグラル株式会社

長年、日系・外資系企業でのマネージャーとして活躍。2013年よりクインテグラルで、日本国内の内資・外資系の企業の経営陣や幹部、次世代リーダーの方々を対象に、リーダーシップの強化、マネジメントスキルの向上、グローバルコミュニケーションの強化など、人事コンサルタントとして様々な課題に取り組んでいる。最近では、これらの経験を活かし、トレーナーとしても活動を開始。

 


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AMAは、1923年にニューヨークで設立されたマネジメント研修の分野で世界を代表する国際教育研修機関です。世界において10万人以上の個人クライ アントと約1万社もの法人クライアントから高い評価を受けています。 グローバルナレッジマネジメントセンターは、2012年2月より、AMA (American Management Association)のサービスを国内で唯一提供する会社として設立され、2017年10月、アジアへのAMAサービス展開 に合わせ、社名をクインテグラル株式会社に変更いたしました。


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