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「熱意をもってOJTに取り組んでいるのに、メンバーの戦力化が思うようにいかない」
「いつも忙しいのは、結局、自分でやった方が早いからだ」
—これは、多くの管理職が抱える共通の悩みではないでしょうか。
VUCA時代、そして世代間ギャップが広がる中で、従来の「教える」だけのOJTは限界を迎えています。
メンバーが指示待ちになり、自律的に動けない状態は、
あなたの「育てる力」がアップデートされていないサインかもしれません。
このブログ記事では、OJTが失敗する根本原因である「教える」と「育てる」の決定的な違いを明確にし、
プロの研修講師養成ノウハウAMA式TTT(Train The Trainer)から導き出された
若手を即戦力化させるための「育てる極意」を解説します。
【目次】
管理職の永遠の悩み:「育てる力」が追いつかない深刻な現実
【OJT失敗の根本原因】「教える」と「育てる」の決定的な違い
OJTを劇的に加速させるAMA式TTTの「育てる極意」
管理職の永遠の悩み:「育てる力」が追いつかない深刻な現実

「熱意をもってOJTに取り組んでいるのに、メンバーの戦力化が思うようにいかない」
— これは、多くの管理職が抱える永遠の悩みです。なぜ、このような悩みは消えないのでしょうか?
- VUCA時代と世代の変化がもたらすOJTの難しさ
- 現代は、VUCA(変動性、不確実性、複雑性、曖昧性)と呼ばれる予測困難な時代に突入しています。
企業には時代変化への適応力が求められていますが、それはメンバーの育成においても同様です。 - さらに、Z世代など「個の尊重」や「多様性」を大切にする風潮で育った世代のメンバーが増えています。
彼らは、やり方や意義を理解できれば実行は早い柔軟性を持つ一方、
従来の「とにかくやれ指導(軍隊式)」や「やり方を教える指導(ティーチング)」だけでは、
多様なメンバーを戦力化することは極めて困難になっています
- 現代は、VUCA(変動性、不確実性、複雑性、曖昧性)と呼ばれる予測困難な時代に突入しています。
- あなたの「育成」は、実は「教えている」だけで止まっていませんか?
- が形骸化する、OJTを担うメンバーのスキルが不足している、
といったOJTの課題の根源には、管理職の「育てる」と「教える」に対する誤解があります。 - 多くの管理職は「育てている」つもりでいても、実際は「教える」ことで止まってしまっているケースが多く見られます。
結果として、メンバーは受け身になり、自律的に考えなくなり、管理職の手間は一向に減らず、
戦力化も進まないという悪循環に陥ってしまうのです。
- が形骸化する、OJTを担うメンバーのスキルが不足している、
【OJT失敗の根本原因】「教える」と「育てる」の決定的な違い

メンバーの自律的な成長を促すためには、まず「教える」と「育てる」の違いを明確に意識することが重要です。
これを混同してしまっている方が多いため、なかなか「育成」が機能しなくなってしまっているのです。
ポイントを見ていきましょう。
- 短期的な「教える」と長期的な「育てる」の本質
- 教える(魚を与える行為)
- 短期的な関わりであり、相手に必要なことを伝え、業務が前に進むことに重点を置いています。
- 育てる(魚の釣り方を教え、自分で試行錯誤させる行為)
- 長期的な関わりであり、本人が自分で考えて、自分でできるようになることを目指します。
- 教える(魚を与える行為)
- 「教える」だけではメンバーは自走しない理由
- 「教える」は、目の前の業務遂行には有効ですが、応用力や自律性は育まれません。
メンバーは常に指示を待つようになり、環境変化や予期せぬトラブルに対応できなくなります。 - 「育てる」を極めることは、激しい環境変化に対応できる強いチームを生み出し、
OJTを加速させるための最重要スキルなのです。
- 「教える」は、目の前の業務遂行には有効ですが、応用力や自律性は育まれません。
OJTを劇的に加速させるAMA式TTTの「育てる極意」

では、「教える」と「育てる」の違いを理解したところで、
ここからは育成スキルの向上の極意を見ていきましょう。
時代の変化にも適応できる「人を育てる」手法として、
研修講師養成のプロフェッショナル研修であるAMA式TTT(Train the Trainer)のノウハウは、
管理職の育成スキル向上に非常に有効です。
- 成人の特性を活かす「アダルトラーニングメソッド」
- 大人の学び(アンドラゴジー)は、子どもの学びと異なります。
大人は「実利的(仕事に役立てたい)」「失敗を嫌う」「他人から強制されたくない」といった特性を持ちます。 - TTTでは、これらの成人の特性を踏まえ、
「参加者の知識や経験を活用する」
「体験させ、記憶にとどめる」
「主体性を促す」
といった関わり方を重視します
- 大人の学び(アンドラゴジー)は、子どもの学びと異なります。
- メンバーの「今」を見極める関わり方の変え方
- メンバーは常に同じ状態ではありません。彼らが「組織適応期」「ビジネス適応期」「戦力化・充実期」の
どのフェーズにいるのかを捉え、関わり方を変えることが重要です。 - 経験を積んで「わかっている/できる(Conscious/Competent)」になった後も、
さらに成長実感を持ち続けるための関わりが必要になります。フェーズに応じた関わり方を学ぶことで、OJTが加速します。
- メンバーは常に同じ状態ではありません。彼らが「組織適応期」「ビジネス適応期」「戦力化・充実期」の
- 成果を生み出す「3つの要素(S・A・K)」の重要性
- 優れたトレーナーに必要な3要素は、マネジメントの「人を育てる」ことにおいても同様に重要です。
- S(Skill)- スキル:論理的に説明する力、ファシリテーションスキル、質問力など。
- A(Attitude)- 心構え/在り方:「人は誰もが成長したいと思っている」と信じる信念や、成果・目的志向といった意識。
- K(Knowledge)- 知識:育成対象の業務知識や、学習に関する成人の特性といった知識。
- 優れたトレーナーに必要な3要素は、マネジメントの「人を育てる」ことにおいても同様に重要です。
まとめ
メンバーの育成は、時間のかかる「永遠の悩み」かもしれません。
しかし、激しく変化する現代において、あなたの「育てる力」をアップデートすることは、
チームと企業の未来を左右する最重要課題です。
今回ご紹介したAMA式TTTの考え方を通じて、あなたのOJTを「教える」から「育てる」へと進化させ、
チームの力を最大化しましょう。
具体的な「AMA式TTTのフレームワーク」や「管理職の育成スキルを体系的に学ぶ方法」については、
以下の資料で詳しく解説しています。



