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現代のビジネスにおいて、従業員エンゲージメント(企業と従業員の間の確固たる信頼関係)は、
単なる「満足度」を超えた戦略的指標です。
真のエンゲージメントは、欠勤率の低下や定着率の向上といった直接的な経済効果をもたらします。
従業員が自分の強みを活かし、意見が尊重されていると実感できる環境こそが、
顧客満足度の向上と持続的な成果を生む土台となります。
しかし、多くの職場には、特に女性のキャリア形成を阻む「壊れたはしご」が存在しています。
それでは、最新のAMA調査から明らかになった職場の実態を見ていきましょう。
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【目次】
“壊れたはしご”問題:昇進と評価に潜むジェンダーギャップの真実
エンゲージメントを左右する「職務範囲外の業務」と評価の不一致
自律的なキャリア形成と信頼を築くための具体的なステップ
“壊れたはしご”問題:昇進と評価に潜むジェンダーギャップの真実
「壊れたはしご」とは、キャリアの初期段階において、女性が男性に比べて最初のマネジャー昇進の機会を逃しやすく、
その後のキャリアパスが分断されてしまう現象を指します。
この問題の背景には、昇進の準備や支援に関する男女間の認識の差が存在しています。
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キャリアの階段を登るための支援(メンターやスポンサーなど)が十分にあると感じている女性は、男性に比べて少ない
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上司から「昇進の準備ができている」と言われた経験がある割合は、男性が52%であるのに対し、女性は37%にとどまっている
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昇進のために必要な具体的なステップを明確に示されていないと感じる女性が多く、これが将来への展望を不透明にしている
このような「機会の不均衡」を放置することは、組織全体のエンゲージメントを損なうだけでなく、
次世代リーダーの多様性を失うリスクにつながります。
さらに、日々の業務評価においても、見過ごせない歪みが生じています。
エンゲージメントを左右する「職務範囲外の業務」と評価の不一致

エンゲージメントの低下は、多くの場合、自分の貢献が適切に評価されていないという感覚から始まります。
特に、本来の担当範囲を超えた業務への対応において、男女間で評価への実感に大きな隔たりがあります。
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女性回答者の44%が、本来の職務に含まれない業務への貢献が評価されていないと感じている(男性は33%)
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適切な指導や研修を受けないまま、新しい業務や他人の業務を任されている実態がある
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意見や懸念を自由に述べられる組織文化がないため、こうした不満が解消されずに蓄積している
調査データによれば、エンゲージメントが低い従業員の3分の1以上が積極的に転職活動を行っているのに対し、
エンゲージメントが高い層ではわずか5%にとどまります。
評価の不透明さは、直接的に人材流出を招く要因となっているのです。
それでは、どのようにしてこの信頼関係を再構築すべきでしょうか。
自律的なキャリア形成と信頼を築くための具体的なステップ

従業員が組織への強いコミットメントを持つためには、透明性の高い評価制度と、個人の成長を真摯に支援する文化が不可欠です。
AMAの調査結果に基づき、エンゲージメントを高めて職場を改革するための実践的なポイントを提示します。
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キャリアパスの可視化と公平な支援
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昇進に必要なスキルやステップを言語化し、男女を問わず公平にフィードバックや指導を行う機会を設ける
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「見えない貢献」の正当な評価
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職務範囲外の業務やチームへのサポートなど、数値化しにくい貢献を可視化し、評価基準に組み込む
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心理的安全性の確保と対話の促進
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従業員が懸念や新しいアイデアを自由に提案できるよう、双方向のコミュニケーションが取れる組織文化を醸成する
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良好な人間関係の維持と活用
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多くの女性が重視している「同僚との関係」を大切にし、協力して成果を出すチーム作りを促進する
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これらの改革は、単なる「職場環境の改善」ではなく、優秀な人材を惹きつけ、
組織のパフォーマンスを最大化するための重要な経営戦術です。
まとめ
従業員エンゲージメントの向上は、人的資本経営の核心であり、理にかなった経済的効果を生む取り組みです。
“壊れたはしご”を修復し、すべての従業員が自身の価値を認められていると感じる職場を創ることが、
持続可能な成長への道となります。
クインテグラル株式会社は、AMAのグローバルな知見を活用し、
貴社の組織文化を改革し、エンゲージメントを高めるための実践的なソリューションを提供いたします。
貴社の未来を担う人材が、最大限の力を発揮できる職場づくりについて、ぜひ一度ご相談ください。
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