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Diversity &Inclusionの実践

Diversity &Inclusionの実践

ウクライナでの戦争やミャンマーの国内紛争など、これ以外にも日本ではあまりニュースにならない地域の紛争が多くあります。今回は、そのような紛争の調停、仲裁をしている講師から学んだことを紹介します。

紛争の仲裁をする際、まず行うこと
その講師の話は経験談や学術的調査を交えたものでした。中でも私が印象的だったのは、次のことです。
「戦争、紛争、社内外対立の多くの場合、当事者同士が社会的立場の仮面をかぶった状態で起きています。それを仲裁するときには、一度その仮面を取って、個人として互いを理解し合えるようサポートすることから始めます。人には感情と思考があります。戦争、紛争、対立があるとき、当事者同士の感情が前向きで肯定的な状態であると、互いにとって良い解決案を全員で考えることができます。時には、素晴らしいアイディアがでることがあります」

成功循環モデル
これは、Diversity&Inclusionを実践する方法の一つではないでしょうか。頭では、多様性を受け入れなければならないことを理解しています。しかし、多様性の良さを結果につなげるには、感情的にもその違いを肯定的に受け止め、協働する必要があります。そのためにも、互いを人として理解し、感情的に肯定的な状態を作ることが重要です。これは、ダニエル・キム教授が提唱した「成功循環モデル」でも同じように、人間関係の質を高めることで良い結果が出ると言われています。

成功循環モデル
成功循環モデル

成功循環モデルとは、人間関係の質が上がると、思考の質が向上し、行動と結果の質が上がります。質の高い結果を出すことは、人間関係の質にも良い影響を与え、成功のための強化されたエンジンとなります。

研修の場を活用した関係性の強化
2020年にCOVID-19 がまん延してから、海外から研修受講者を日本に招いて実施する研修が延期または中止されていました。先日、某企業の研修で、初めて海外から受講者を日本に招いて研修が実施されました。前述の講師が、この研修のメイン講師でした。

研修では、受講者の経験や考えをストーリー調に語る演習を行いました。また、グループに課題を与え、協働するプロセスを見ながら、各受講者の取った行動とその振り返りを繰り返し行い、さまざまな観点から互いの理解を深めました。

このような演習を数日間行った後に、研修後にグループで取り組む課題に関してディスカッションする時間を設けました。全員がとても協力的で一体感を持ちながら進める様子を観察できました。まさに、関係性の質を高めたことによる成果です。

Diversity&Inclusionの実践で重要なこと
Diversity&Inclusionを学習する際、人との違いや思い込みなどに焦点が当てがちです。Diversity&Inclusionを実践するとなると、今回ご紹介した、相互理解を深める意識とスキルがとても重要で影響が大きいと思いました。

同じ仕事を少ない人数で行う効率性を求められ、働き方の変化で仕事以外の話をする機会が以前より減っています。その様な中で、従業員が互いを理解して協働する環境づくりが今まで以上に必要になってきているのではないでしょうか。

 

本ブログでご紹介した内容の詳細は、以下までお問い合わせください。
お問い合わせ:https://www.quintegral.co.jp/contact/

 

筆者紹介
加藤洋平(Yohei Kato)
クインテグラル株式会社 取締役副社長

クインテグラルの前身であるAMAの日本支社に2008年に参加し、組織開発、グローバル人材育成、次世代リーダー育成、などさまざまな学習理論に基づき幅広いソリューションを構築、提供している。人の可能性を最大限開花させるお手伝いをすることをミッションとし、日々の業務と継続的な学習をおこなう。

 


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AMAは、1923年にニューヨークで設立されたマネジメント研修の分野で世界を代表する国際教育研修機関です。世界において10万人以上の個人クライ アントと約1万社もの法人クライアントから高い評価を受けています。 グローバルナレッジマネジメントセンターは、2012年2月より、AMA (American Management Association)のサービスを国内で唯一提供する会社として設立され、2017年10月、アジアへのAMAサービス展開 に合わせ、社名をクインテグラル株式会社に変更いたしました。


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