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勢いを味方に才能とエネルギーを使い続け、そして感謝する

今年最後のブログ
「皆様、よくぞ、よくぞ、ここまで辿り着きました!」毎週金曜日の夕方にPodcastで配信される番組の出だしの言葉です。毎回この言葉を聞くたびに、「お疲れ様、自分」と自分自身に声を掛けています。2021年もあっと言う間に過ぎ、今年を終えようとしています。お付き合いいただいた皆様に感謝の気持ちを込めて、今年最後のブログを書いていきます。

米国のバスケットボールの試合に見た“Epic Comeback”
 米国のカレッジバスケットボールは11月頃から始まります。日本の大学のサッカーや野球がプロより人気があることは考えられませんが、米国のカレッジバスケットボールはプロのNBAと遜色がないほどの人気です。地域によっては、プロ以上かも知れません。2019年アメリカのカレッジバスケットボールでの歴史的なゲームをご存知でしょうか。お互い名門でライバル同士でもあるDuke大学とLouisville大学との対戦です。前半は圧倒的にLouisville大学が試合の主導権を握り、後半の残り9分では59対36と23点差をつけて、試合を優位に進め、誰もがLouisville大学の勝利を疑いませんでした。スポーツの世界でゲームの流れを握ることはとても重要です。一旦、相手に流れが行ってしまうと、その流れをこちらに引き戻すことは殆ど不可能です。サッカー、野球、卓球、テニス、そしてバスケットボール、何でもそうです。

 しかし、常識では考えられない粘りをDuke大学の選手たちは見せ始めました。自分たちの勝利を疑わず、しつこく攻め、相手チームに行ってしまった流れを強引にもぎ取り、やること全てが的中していきました。その間、Louisville大学の選手たちは呆然と立ち尽くしているだけです。この勢いの前で抗うことは不可能です。あれだけ優勢であっても、勢いを一旦敵に渡してしまうと、もう何もできないのです。そして、なんと試合時間残り15秒でDuke大学は見事逆転に成功し、71対69と勝利し、全米中が大熱狂しました。これからも、この試合は伝説的なEpic Comeback(敢えて訳すと「あり得ない歴史的な逆転劇」)の試合として語り継がれていくことでしょう。ご興味があるようでしたら、詳しくはYouTubeにもありますので、ご覧になってみてください。

勢い=Momentum(モメンタム)
 Duke大学が作った流れのことを勢い=Momentum(モメンタム)ともいいますが、勢いはスポーツだけではなく、ビジネス・仕事にもとても重要です。途中で止めてしまったり、停滞してしまったりすると勢いを失います。一旦失ってしまった勢いを取り戻すことは難しく、ビジネスの世界ではEpic Comebackを起こすことはほぼ不可能です。コロナ禍で縮小や中断したビジネスが多いといわれます。残念ながら、なかなか元通りにすることは至難の業ではないでしょうか。勢いは一種のエネルギーみたいなものです。そして、エネルギーは止まっているものではなく、動いているものの中で働きます。自動車でもエンジンをかける時に、一番燃費・エネルギーを消費しますが、かえって高速運転している時の方が燃費は消費せず、効率良く済みます。Duke大学の選手たちも、劣勢でも諦めずに動き続けることで、エネルギーが充満し、最後に勝利を手にしました。

 私も仕事の中で、疲れたから止める、結果が見えないから止めるということはせずに、粘り強く取り組み、勢いやエネルギーを絶やさないように心掛けたいといつも思っています。ここで大切なことは、止めることと休むことでは大きな違いがあるということです。止めてしまったら、エネルギーは流れることなく、完全に停止します。しかし、休むことはエネルギーを充電し、より大きく強いエネルギーを発するのに効果的です。休むことは重要ですが、止めないことが肝心です。これは私個人の考えと経験ですが、家に引き籠り、ステイホームを長く続けている人でエネルギッシュな人を見たことがありません(良い悪いの話ではないので誤解なく)。私もリモートワークを始めた頃は調子がおかしくなり、体力とエネルギーの使い方に四苦八苦しました。5日間、しっかりと働くことで、土日の休みでリフレッシュでき、翌週の労働の活力になるのでしょう。しかし、毎日が日曜日だと、逆に元気やエネルギーがなくなることは容易に想像できます。

 鷲の飛行の仕方をご存じでしょうか。地表の空気が暖められて上昇し、斜面をのぼる気流を「上昇気流」といいます。その風にのって、鷲は翼や尾羽を大きく広げて羽ばたかずに、揚力を使って、旋回し高度をあげていきます。ある程度の高さまで上昇すると、翼を広げたまま羽ばたかずに、重力を利用してグライダーのように飛びます。なんと楽な飛び方でしょう。上昇気流という勢い、モメンタムを使っている典型です。ビジネスの世界でも、流れや勢いのようなものを掴み、無駄な力を使わずに歩んでいきたいと思います。それは既にあるもの・こと、環境、職場の人たち、お客様が上昇気流となって私たちを助けてくれるかもしれません。死に物狂いで努力せずとも、灯台下暗し、既に私たちの周りには多くの助け手がいます。一旦、私たちの周りを見てみるべきではないでしょうか。

エネルギーと才能
 私の尊敬するHKさんのお話をします。HKさんは、右足と右腕にハンディキャップがある障がい者2級の77歳の男性です。頻繁に道で転んでしまうので、顔や頭にあちこち怪我をします。それでもステイホームができない性分なのか、杖を突いて、外を出歩きます。HKさんはコロナ禍の時代でも地方や海外に頻繁に出かけ、多くの人の前で講演する機会を得て、精力的に活動している人でもあります。先日もおひとりでカナダに行ってしまいました。HKさんは人の前で話をするために、プールで懸命にリハビリに励み、講演のために膨大な書物を読み、新しい知識のインプットを心掛けています。彼からは強い逞しさとエネルギーを感じます。そして、一番尊敬できるところは、セルフコントロール、特に感情のコントロールが上手なところです。障がいを一切言い訳にせず、それは仕方のないことだ、自分がコントロールできないことだと受け入れ、自分の感情が落ち込まないように、絶えずポジティブに生きているところです。自分の感情はコントロールできるからコントロールしているまでだとHKさんは言います。他の彼の口癖は「I am enough! 私は満ち足りている!」です。私はHKさんを心から尊敬しています。

 ある日、彼は私にこう言いました。「多くの人は自分の才能やエネルギーに気付いていない。本当に勿体ない。ここにライトがあったとします。このライトをテーブルの下に隠しますか?そんなことはしないでしょう。ライトの灯りは部屋を照らすものです。下に置いてしまったら、何の役にも立ちません。ライトの灯りは、人が持っている才能とエネルギーです。それを隠して、何になるのですか?自分のために、人のために、持っている才能とエネルギーを使いましょうよ。」と。HKさんの言葉を聞いて、私は頭の中で反芻しました。「全ての活動には流れみたいなものがあり、そこにはエネルギーが働いている。人それぞれが持っている才能とエネルギーは使わないと停滞してしまうから、使い続けることが重要である。止めてはダメだ。そして、鷲が上昇気流に乗って飛ぶように、勢い、モメンタムに乗って、楽に飛んでみたい、私も飛んでみよう」と。私を絶えず励ましてくださるHKさんとの出会いと語って下さる言葉は私の宝です。

気付いて欲しいこと
 当然ですが、こちらは人材育成をしている会社のブログです。殆どの読者は人材育成に関心があり、当社のホームページに辿り着いてくださいました。ましてや、このHPの深いところに、このブログはあります。世界中に何億とあるブログの中から、このブログに辿り着いたわけですから、砂浜で宝石を見つけるような確率です。これは皆様と私との間のご縁かも知れませんね。ここまで読んでくださったこと自体、本当にありがたいことです。

 HKさんは私にも才能とエネルギーがあるのだと語ってくれました。私が言うのも何ですが、人材育成に携わっている方、関心のある方、読者の皆様に才能とエネルギーがないわけはありません。そのことにどうぞ気付いて欲しいと思います。そこは謙虚にならず、是非、ご自身の灯りをテーブルの上に置き、ご自身のため、職場の皆様のために、お使いください。そして、才能を磨く、新たなインプットが必要ということがありましたら、ご相談ください。皆様のお役に立ちたいと心より願っています。

感謝と希望の言葉を語る
 今年2021年の最初のブログに「2021年のスタートを切ったばかりの今こそ、『感謝』と『希望』を言葉で語ってみてはどうでしょうか」と書きました。もうそろそろ、2021年も幕を閉じようとしていますが、皆様はいかがでしょうか?数えてみると、私は本当に感謝することがあり過ぎて、困るくらいの2021年でした。具体的に日本語だと感謝、ありがとう、御礼、そのような言葉しか思い付きません。案外とボキャブラリーが少ないことに気付きます。言葉に表せないとは、まさにこのことです。是非、感謝なことを思い出し、数え、周りの人たちに、どうぞ皆様の感謝のお裾分けをしてみてはどうでしょうか。そして、2022年は希望の言葉をもって、共にスタートしましょう!

 

本ブログでご紹介した内容の詳細は、以下までお問い合わせください。
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お問い合わせ:https://www.quintegral.co.jp/contact/

 

筆者紹介

未来への道標 A guide to future

新里 幹彦(ニッサト ミキヒコ)
クインテグラル株式会社

長年、日系・外資系企業でのマネージャーとして活躍。2013年よりクインテグラルで、日本国内の内資・外資系の企業の経営陣や幹部、次世代リーダーの方々を対象に、リーダーシップの強化、マネジメントスキルの向上、グローバルコミュニケーションの強化など、人事コンサルタントとして様々な課題に取り組んでいる。最近では、これらの経験を活かし、トレーナーとしても活動を開始。

 


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インタラクティブなコミュニケーションを実現するライブセミナーや、個人のペースで進められるオンデマンドトレーニング等、多彩なオンラインツールを組み合わせ、人材育成のニーズや課題に応じたデジタルラーニングサービスを提供しております。

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AMAは、1923年にニューヨークで設立されたマネジメント研修の分野で世界を代表する国際教育研修機関です。世界において10万人以上の個人クライ アントと約1万社もの法人クライアントから高い評価を受けています。 グローバルナレッジマネジメントセンターは、2012年2月より、AMA (American Management Association)のサービスを国内で唯一提供する会社として設立され、2017年10月、アジアへのAMAサービス展開 に合わせ、社名をクインテグラル株式会社に変更いたしました。


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