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VUCA(変動性、不確実性、複雑性、曖昧性)の時代において、ビジネス環境の激変に伴い、
「21世紀型リーダーシップ」に求められる資質・能力も大きく変化しています。
従来のリーダーシップに加え、現在では次のような新たな要素が重視されるようになりました。
・前向きなエネルギーと周囲を鼓舞する力
・継続的な学習と謙虚なマインドセット
・使命感を持ち、組織や社会の未来を預かる姿勢(Stewardship)
このような変革期に一律的な育成施策を実施しても、現場の行動変容には繋がりません。
企業が取るべきは、自社の戦略と課題に完全にアラインメントした戦略的な育成設計です。
それでは、まず戦略的な育成設計の土台となる「AMAの育成設計4軸フレームワーク」について解説いたします。
【目次】
AMAの知見に基づく「育成設計4軸フレームワーク」の全体像
育成成果を最大化する施策設計のHOWTO
【最新戦術】AIツールを活用した超効率的な育成ノウハウ
成功事例:AMAの「成果の羅針盤」が導く行動変容(一部抜粋)
AMAの知見に基づく「育成設計4軸フレームワーク」の全体像

育成施策を成功させるためには、その設計が自社の置かれている状況と育成の目的に合致している必要があります。
クインテグラルは、以下の2つの軸を掛け合わせた「設計4軸フレームワーク」を施策立案の羅針盤として提唱しています。
- 戦略的起点:育成のゴールは「あるべき姿」を目指すのか、「あるべき姿」を描くのか
- この軸は、育成施策の最も重要な方向性を決定します
- あるべき姿を目指す場合
- 目的:期待値と現状のGAPを効果的に埋めること
- コンピテンシーや人事戦略が明確な場合に有効
- 施策例:階層別研修やコンピテンシーアセスメント活用などが該当
- あるべき姿を描く場合
- 目的:組織を変革させる人材、今後のありたい組織像を牽引する人材を育てること
- コンピテンシーが未設定または更新が必要な場合に有効
- 施策例:選抜型研修、変革の牽引者(Change Agent)育成などが該当
- 育成対象:施策の目的は「ビジネスを育てる(攻め)」のか、「人・組織を育てる(守り)」のか
- この軸は、リソースの配分や育成のタイムスパンを決定します
- ビジネスを育てる(攻め)
- 目的:新規ビジネスの創出や既存ビジネスの更なる発展など、ビジネス上の結果を出せる人を育てること
- 戦略の構築や実行、市場理解が主な要素となり、比較的短いタイムスパンでの成果を重視
- 人・組織を育てる(守り)
- 目的:人々の行動変容を促し、組織としての動き方や社内風土をアップデートさせる人を育てること
- 組織/チームマネジメントやタレントマネジメントが主な要素となり、比較的長いタイムスパンでの成果を重視
これらの軸を組み合わせることで、貴社の目的に沿ったとるべき施策設計(HOWTO)が明確になります。
次項では、このフレームワークを基にした具体的な施策の設計方法をご紹介いたします。
育成成果を最大化する施策設計のHOWTO

育成成果を最大化するためには、研修という一時の学習に留まらず、現場での実践を促す設計が必要です。
70:20:10モデルが示す通り、リーダーの成長には現場での経験と実践を促す学習サイクルの設計が不可欠です。
- AMAコンピテンシーの基盤構築
- AMAの普遍的なリーダーシップコンピテンシー(「自分自身を理解し管理する」
「他の人々を理解し管理する」「ビジネスを理解し管理する」の3カテゴリ)を基盤とする
- AMAの普遍的なリーダーシップコンピテンシー(「自分自身を理解し管理する」
- 業界・環境に応じたコンピテンシーの特定
- 業界やVUCAといった環境に応じて、重要度の異なるコンピテンシー
(例:戦略性、分析力、業務管理など)を特定する
- 業界やVUCAといった環境に応じて、重要度の異なるコンピテンシー
- 統合設計による実践の促進
- 特定されたコンピテンシーに基づき、学習、フィードバック、実践を循環させる施策を統合設計することで、
知識を現場での行動に変容させる
- 特定されたコンピテンシーに基づき、学習、フィードバック、実践を循環させる施策を統合設計することで、
しかし、従来の施策設計には、時間とコストがかかるという課題が残ります。
そこで次にご紹介するのが、最新のAIツールを活用した超効率的な育成ノウハウです。
【最新戦術】AIツールを活用した超効率的な育成ノウハウ

従来の育成施策には、「ロールプレイングやコーチングが高コスト・非効率」
「研修で学んだスキルが現場で活かせない」といった課題がありました。
クインテグラルは、この課題をAIツールで解決し、育成効果を最大化いたします。
- 実践スキルを即戦力化するAIコーチングパートナー「AMAスキルコーチ(Yoodli)」の活用
- グローバルコミュニケーションやマネージャーのフィードバック面談など、
タフな実践スキルを安全かつリアルに訓練させるためのソリューション - 即戦力化と無制限の実践
- 従来の研修では不可能であった無制限の反復練習を提供し、スキル習得までの時間を短縮できる
- データドリブンな公平性
- AIが発言速度、言葉選びなど客観的な分析に基づきフィードバックを提供し、
人間のバイアスを排除した公平で納得感のある育成アセスメントを可能にする
- AIが発言速度、言葉選びなど客観的な分析に基づきフィードバックを提供し、
- 高効率なスケール性
- 講師やコーチの稼働に依存せず、低コストで質の高いトレーニングを大規模に展開できる
- グローバルコミュニケーションやマネージャーのフィードバック面談など、
- 育成戦術設計AIアシスタント「公開講座探索AI」の活用
- 現場の課題を具体的な育成ニーズに落とし込み、最適なプログラムの組み合わせを探す作業の非効率性を解決します
- 課題の言語化アシスト
- 定性的な組織課題に対し、AIが具体的なスキルギャップ
(例:「目標設定時のコーチングスキル不足」)へと変換・言語化をアシストする
- 定性的な組織課題に対し、AIが具体的なスキルギャップ
- プログラムの瞬時選定
- 言語化された具体的なスキル要件に基づき、AMAの公開講座の全ラインナップの中から、
最適なプログラムを瞬時に提案する
- 言語化された具体的なスキル要件に基づき、AMAの公開講座の全ラインナップの中から、
- 個別施策のシミュレーション
- 部署、階層、課題に応じて、プログラムの組み合わせや推奨順序をシミュレーションし、
個別最適化された施策立案を支援する - 「公開講座探索AI」を試してみる
- 部署、階層、課題に応じて、プログラムの組み合わせや推奨順序をシミュレーションし、
- 現場の課題を具体的な育成ニーズに落とし込み、最適なプログラムの組み合わせを探す作業の非効率性を解決します
これらのAIツールは、育成のコストを抑えながらも、現場での行動変容を加速させるための強力な戦術となります。
最後に、AMAの設計思想を基にしたクインテグラルの成功事例を一部ご紹介します。
成功事例:AMAの「成果の羅針盤」が導く行動変容(一部抜粋)
クインテグラルは、育成設計4軸フレームワークに基づき、お客様の課題を解決する施策を実行し、高い成果を上げています。
さらなる詳細と成果の構造は、ぜひ資料をダウンロードしてご確認ください。
- チェンジリーダープログラム
- 管理職を対象とした先行選抜型研修
- 目的:1つ上の階級で必要なコンピテンシーを体得すること
- アセスメントや上司とのミーティング、実践課題を組み込み、半年間で変化の定着化を目指した
- 戦略マスタープログラム
- 次世代リーダー選抜を対象としたプログラム
- 目的:ビジネスへの有効なコンセプトと施策を導き出せるようになること
- ビジネスにおける主要な5分野から経営について考え、新規ビジネス戦略の策定・プレゼンテーションまでを実施
- シニアマネージャー育成:コーチングサービス
- 部長クラスのシニアマネージャーを対象に、コーチングを通して個々の能力開発を支援
- 目的:シニアマネージャーに求められる行動への変容
- 360度フィードバックサーベイの実施と、コーチングセッションを繰り返し実施
まとめ
VUCA時代において、育成施策を成功させる鍵は、AMAの知見に基づいた「育成設計4軸フレームワーク」により自社の目的を明確化し、
AIツールを活用して実践と効率を両立させることです。
クインテグラル株式会社は、AMAが持つ世界標準のリーダーシップ教育ノウハウと、
最新のAIテクノロジーを融合させ、貴社の2026年以降の組織力強化を強力にサポートします。
貴社の「そのグローバル戦略を、実現する人づくり。」に向けて、
育成設計の具体的な進め方やAIツールの詳細に関心をお持ちいただけましたら、ぜひ一度ご相談ください。



